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ソシエテ・リベルテ in kobe くらすをつくる 1/24開催レポート

記録的寒波が続いた今週。
神戸のコミューン99で、ソシエテ・リベルテin kobe セッション03「くらすをつくる」 の第1回目が行われました。

新年明けての初のソシエテ。非常にたくさんの方にご参加いただきました。

第1回目のテーマは「だれがくらしをつくるのか」

『暮らし』。そこにともなう『住まい』や『しごと』ってどうやって選ぶのか。
そもそも選ぶんじゃなくって、自分でつくってしまえるのでは?というような気づきを得る2時間となりました。

 

今回のゲストは、
大手住宅メーカーにて、22年間で約150棟の住宅・店舗・クリニック等を手がけ、
独立後も大阪最大のインテリアデザインイベントなどを手がける小川貴一郎さんと、

空き家の再生・改修を行いながら、地域に入り、
地域の方が集える交流の場所やこれまでになかった新しい空間や関係性を作り出している出町慎さん。

お二人とも、建築という『手段』を通して、
「人と人」、「人とまち」等をつなげる取り組みを行っています。

ある建物を改修する際にも、みんなでDIYしたり、いろんな人が関われる余地をつくる。
それがその後に大きなつながりや広がりをつくっていきます。

 

今回、ナビゲーターとして参加いただいた河合さんは、以前の小川さんのリノベーション企画に参加されたそうなんですが、
その時のお話を楽しそうにお話するお二人の姿は大変印象的で、
関わる人が多いこと、そしてそれがよりよい深いつながりをつくっていくことを改めて実感することができました。

 

次につながる『間(あいだ)のデザイン』を実践されているゲストのお二人は、
自身のくらしも「つくりながら」暮らすというスタイル。

偶然にも、共通して、築100年ほどの古い古民家をご自宅にされているお二人は、
くらしながら、たりないところを作ったり、季節によって自宅内の暮らしのスタイルを変えたりするなど、『住まう』ことまでもつくっている。

すでに完成された空間に身を置くことが、『住む』ってことだったり『暮らし』だと思っていたけれど、
「未完成だからこそたのしい」という感覚をすでに知っているお二人のお話や暮らしぶりは、非常に魅力的なものでした。

 

 

自分でくらしをつくるって、実はそんなにむずかしいことじゃなくって、
だれにでもできてしまえることかもしれない。

作りあげられた場所にくらすことが当たり前で普通なんだと思っていたけれど、
実はそういうことじゃなくて、くらし自体をつくることができる。
それは『すまい』だって『仕事』だって。
現に、そんなくらしを実践しているお二人のくらしはすごく楽しそうで、
自分のくらしにおきかえてみて、自分について改めてふりかえることのできる貴重な時間でした。

こんな風に自身のくらしを作っている人、まだまだいます。

やってみたいとか、いつかはこうなりたいを実践した人々。
それは、テレビで見るようなかつての偉人のサクセスストーリーのようなものじゃなく、
本当に身近な、我々にも手が届きそうな親しみやすい世界。

普通の会社員だった人、普通の主婦だった人が、
人生の転換のきっかけを地域で見出し、くらしています。

次回のソシエテは、ささいなきっかけで今のくらしのスタイルをつくり上げたお二人をお招きし、お話をうかがいます。
自身の心地よいくらしを重視しながらも、無理のないかたちでなりわいをつくりあげたお二人。

事例を知ることで、さらに自身のくらしについて深まるはずの2時間。
是非ともお楽しみに!

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SESSION03 くらすをつくる
第2回 『リノべーションでカフェやオフィス セルフビルドなくらし』

日程
2/7(水) 19:00〜21:00

ゲスト
野澤裕樹   [漆・木工作家。『居七十七(いなとな)』オーナー]
山本香奈子 [パン職人。パン工房「ひとたね」オーナー]

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【レポート】12/2~3丹波篠山ライフシフトツアー

12/2から12/3まで、地方とのかかわりに関心の高い方々が

東京から丹波篠山地域に来て楽しんでいただく、ライフシフトツアー

「ローカルへの接点〜移住者たちの挑戦」を開催いたしました。

JR篠山口駅にて、ツアーにいらっしゃる皆様を、スタッフがお出迎え。

ちょっと作ってみました。

駅でこちらを見つけて和んでくださった、参加者の方たち。

先ずは皆様お揃いで、篠山市城下町近くの飲食店「よかちょろ」へ。

地元食材を使ったランチを食べながら、店主角田大和さんの移住秘話を聞きました。

大学時代の先輩が経営する丹波市のレストランで修業を積んだのち、

篠山市にて独立・お店をオープンさせた角田さん。

都会でのお勤め経験、そしてちょっと珍しい? ホームレス経験を経て、

今では偶然の出会いを活かしてワインやパン屋さんと合同イベントを開くなど、

ガツガツせず自分の人生を切り拓く姿が印象的でした。

このよかちょろ周辺の風景は、

日本遺産篠山市を代表する風景、古民家の風情をそのままに、

リノベーションしてオープンされたストーリー性のあるお店が並びます。

ちょっと寄り道。昔ながらの土壁を塗るワークショップにもお邪魔し、

篠山市のノマドスペース・制作会社の「いなかの窓」さんも見学。

夕方からは、「篠山イノベーターズスクール」にて

神戸大学農学部准教授の中塚雅也さんと、GLOCOMの庄司昌彦さんの対談

「都市の心の動かし方」。

地方に関わる人、移住してきた人の傾向として「複属化」という傾向が見られているそうです。

例えば卒業して就職した会社一つに就職するというあり方ではなく、

このように様々な所属で様々な顔を持ちながら、

ゆるく人と人がつながっていくあり方です。

「移住」というガッツリとした関わりではなく、

「関係人口」(『地域に関わってくれる人口』のこと。

自分でお気に入りの地域に週末ごとに通ったり、

何らかの形でその地域を応援してくれるような人たち」)をどう増やし、

人の奪い合いにならず、好きな地域、関わりたい地域に複数所属する

大きな意味での「複属」が多くの人にしてもらえるのかということが、

これからの課題になってくるようです。

地域と都市とのかかわりしろについてお勉強した後は、

農家民宿婦木農場さんにて語らいの場&お酒紹介の場を楽しみました。

二日目の朝は、黒井城にて雲海スポットへの登頂ののち、宿場町「佐治」へ。

綺麗な建物や、風情の残る建物。この地域にはたくさんの空き家があります。

空家を利用して地域を元気にする、人を集める取り組みをしている

佐治倶楽部の出町慎さん。

空家を家として傷ませず、大切にしながら、マーケットを開催したり

コワーキングスペースを開放したり……、

出町さんのトークに、みなさん座るのも忘れて聴き入ります。

ランチは、春日町の農家レストラン、三心五観にて。

こちらもまた移住してきた店主さんの経営しているレストランで、

都市部でラーメン店を経営していた店主藤本さんの移住の経緯、

今の田舎での生計の立て方などかなりディープに語っていただきました。

食後の運動は……、

近くの森でツリーハウスに登ったり、

ターザンロープであーああーーってしたり、童心に帰って楽しみます!!

これまた近所の制作&PR会社「株式会社ご近所」のコワーキングスペース等を見学して、

その後、丹波大納言小豆ぜんざいフェア開催中の丹波市にあるお蕎麦屋さんそばんちにて、

おぜんざいをつつきながら、この2日間の感想を〆にシェアしあいました。

「個性が建っている人の魅力に触れられた2日間だった」

「古民家コワーキングスペースでの支援など、参考になる案件が多かった」

「定住と重たく考えず、身軽なトライアル的移住があるという発見があった」

「きっかけができたので、次は家族を連れてきたいと思った」

などなど、この2日間、一人一人がどう地域と関わっていくか、

深く考えて頂けたことが分かる感想をたくさん頂けました。

 

地方ならではの、ガツガツ頑張りすぎない、でも人とゆるく、確実につながれる人間関係と、

人間関係から生まれる生業、生活の作り方……、

それらに魅力を感じて「関わりたい」と思える都市部の人たちと、

パートナーのようなつながりを作って行けたら。

ソシエテリベルテでは、これからも丹波地域を多くの人に伝えられて、

その魅力を知って下さる都市の方との関係を楽しく築けるよう、

取り組んでいけたら、そう改めて感じております。

ソシエテ・リベルテinkobe こどもが育つを「つくる」7/26開催レポート

先日、7月26日水曜日、

ソシエテ・リベルテ inkobeの第1回目が開催されました。

今回からスタートしたセッション01は、

子どもが育つを「つくる」がテーマ。

会場は、今回神戸編で共催となるリベルタ学舎さんの新オフィス!

…といっても、まだプレ中のプレの状態で、

床にはシートが貼ってあったり、角の方には工事道具が置いてあったりと、

通常では中々入ることのできない非常に貴重なタイミングの中での開催でした。

こちらのオフィス、

壁塗り等はすべて自分たちで行ったというDIYオフィス!

今回、神戸で行われるセッションは、

全4回のプログラムを通して自ら工夫して生活を「つくる」楽しさをかんじてもらうことをテーマにしており、「つくる」が実は重要なキーワード。

「つくる」がテーマであるこの神戸編を、今、自分達で作り上げていっているこの会場で開催することがとても意味あることなんだと語る代表の湯川カナさんのお言葉通り、会場もテーマも「つくる」でばっちりと整ったところで、いよいよ会がスタート!

参加者さん同士の自己紹介がおこなわれたあと、

待ちに待った今回の特別プログラム…!

今回のゲストである野遊び研究家・山崎春人さん(通称マリオさん)による『野遊び教室』の時間です!

丹波の山で採れた草木を使って、

おこさまはもちろん、大人も必死になって遊びます!

爪がピカピカになる葉っぱ、

ブローチになる葉っぱ、

笛や草履に大変身する葉っぱなどなど、

そんじょそこらのおもちゃでは体感出来ない、

自然いっぱいの野遊びのひとときに参加者のみなさまも大満足でした!

野遊びで楽しんだあとは、ゲストによるトークセッション。

第1回目のトークゲストは、

野遊び研究家の山崎春人さん

保育士起業家の小笠原舞さん

そして、リベルタ学舎代表・ライター・社会起業家の湯川カナさん

というこれまでたくさんのあたらしい場をつくってきた3名の

非常に濃厚で学び深いトークセッションとなりました。

3名の熱いセッションで気持ちがみたされたところに、

ソシリベおやつ担当・つねまつが、なにやらおしゃれなおぼんを持って登場!!

そう、このソシエテ・リベルテinkobeでは、

なんと毎回選りすぐりの丹波のおいしいおやつが食べられるのです!

おなかもこころもみたされるとはまさにこのこと!

今回は、

宮垣農産さんの甘くて濃厚な人参ジュース

芦田ポートリーさんのキャロットケーキをご用意致しました。

からだにもこころにもやさしくて、そしてとまらなくなってしまうほどおいしいスイーツに

みなさん、大満足の様子でした。

ソシエテ・リベルテでは、ただトークゲストのお話しをきいて終わりというわけではありません。

ゲストのお話しをきいて、どう感じたか、これまでどのように感じていたかなどなど、

自分の中のもやもやや違和感をみんな一緒に共有してクリアにしていく。

語り合う場があるからこそ、自分の本当の想いにきづくことができます。

話を聞いたり、おやつを食べたり、おはなしをしたり。

その場にいるみなさんといっしょに場をすごし、

その中でたくさんの気づきや発見をしてもらうことが今回の第1回目のミッション。

参加したみなさまは、いったいどんな気づきを見つけられたのでしょうか。

次回は、自由な子育てのかたちを実践・サポートしている「インターナショナルデモクラティックスクールまめの木」の西村源さんと、

自然と共に子どもと過ごしながらたくさんの学び場を提供している「くりぼう会」発起人の吉田貴美さん、

そして第1回にひきつづき、「野遊び研究家」の山崎春人(マリオ)さんをゲストにお迎えし、

丹波地域の子育て・教育の現状を知りながら考えを広げていく2時間です。

現在、子育てや教育の環境にいない方でも、

いろいろと学び深い2時間になるはずです。

ぜひぜひご参加くださいませ!

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 SESSION01 2 . 知る CASE STUDY

日時:8月9日(水)10:00-12:00

場所:リベルタ学舎

ゲスト:山崎春人さん/吉田貴美さん/西村源さん

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