ビジョナリーの小橋昭彦です。
買ってしまいました、素数ものさし。
これ、分かりますか。目盛りが素数なんです。2、3、5、7、11、13、17と続く、1と自分自身以外では割れない数のことですね。
目盛り線が素数のところにしかないので、当然、測るには不便で仕方ない(笑)。4cmを測るのなら、7cmから3cmを引きますかね、みたいな。
不便だからこそよい
実はですね、先日『ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか?~不便益という発想』という長ったらしくて不便で仕方がない本の書評を新聞だったかで見かけまして、そこでこのものさしのことを知ったんです。
そしてなんと、京大には「不便益システム研究所」がある!
6月プレセミナーの報告で書いたけど、ちょうど「田舎の暮らしは不便だからこそ自由だ」をテーマにしようと決めたばかり。
少し前には、チーム・ソシエテ・リベルテの一員でありデザイナーの(中川)知秋ちゃんとポスターなどのデザインの議論をしているときに、「それぞれのものさし」なんて話を彼女が言い出して。
ああ、これはもう、素数ものさしを持つしかないと。
それぞれのものさし
以下は何度かのダメ出しのあとで、彼女が書きあげたコピーです(この際、なぜデザイナーがコピーライティングしているのだという話は置いといて)。
母から教わった「これくらい小さい」は、
とても大きなものでした。
こどもが示した「こんなに大きい」は、
とても小さなものでした。それはワタシにしたら大きいし、小さい。
基準は人それぞれ。それでいいし、それがいい。
そう。
なんでもかんでも自分のものさしにあてはめて便利に暮らそうとする、あるいは世の中的によいとされている自分になろうとする。そうすると、どうしたって、生きることがきゅうくつになる。
生きるって、もっと自由であっていい。
ぼくはそう思いますし、この丹波地域で輝いている人を見ると、「自由」ってこれだって思ったりもします。
自由を語るコミュニティ、始めます
それで。
そんな「たんば人」を囲んで自由を語る場を、都市部で持ちたいと。そう考えて実現したのが、『ソシエテ・リベルテ』です。
神戸では7月26日から、東京でも8月3日から、いよいよスタートします。神戸、東京、それぞれのパートナーを得て、それぞれに合った切り口で開催していきます。
ぜひ、ご参加いただけませんか? あなたと一緒に語り合いたいです。