ソシエテ・リベルテinkobe 食べるを「つくる」9/27開催レポート

9月最終週の水曜日、リベルタ学舎さんオフィスにて、

ソシエテ・リベルテSESSION2食べるを「つくる」がスタートしました!

 

前回、大好評だったSESSION1につづいて、今回のテーマは「食」。

 

まさに、これから“食欲の秋”ともなる非常に良き季節に、

「食」をテーマに、旬でおいしい空間を作ってまいります^^

 

 

前回までは平日の午前中に開催していたソシエテ・リベルテですが、

今回からは夜開催。

会社帰りにふらっと立ち寄ることもできちゃう、便利な時間帯に開催しております。

 

お昼と夜では会場のイメージも一段と変わって、

日々進化を遂げるリベルタ学舎さんのオフィスには今回からちゃぶ台が…!

あいかわらず、素敵な空間です。

 

 

そんな素敵な空間で始まる今回は、

丹波地域で江戸時代から続く農家の10代目。家族たった4人だけで、米作り、野菜づくり、酪農、養鶏、その他加工品までたくさんの作物を育てている婦木克則さんと、

神戸で管理栄養士でありながら、有機栽培の作物をつくったり、科学の目線で食に関わる様々な取り組みを行う山下陽子さんをゲストに迎え、

食べるをテーマに様々なお話が繰り広げられました。

 

まずは、ゲストの今現在までに至るお話。

それぞれ、今のお仕事や取り組みを始めるまでに様々なきっかけがありました。

 

 

 

 

農家の家にうまれ、ちいさいころから「農業」いうものに関わってきた婦木さん。

だれになにを教えてもらうわけでもなく、

みようみまねで農機具をさわったり、自分でいろんな農作業を覚えていきました。

 

カレンダーなどに頼ることなく、

柿の木の芽がでたらごぼうのタネをまき、桜の花が咲いたらトウモロコシのたねをまく。朝、田んぼ一面に蜘蛛の巣がはっていたら梅雨明けの証拠。

これまで培ってきた自分の感覚と先人たちからの教えを受け、

農業の様々な可能性を感じ、その魅力を農家体感施設などの新しいかたちで発信し続けています。

 

 

 

管理栄養士でありながら、化学の目線で食について研究し続ける山下さんは、神戸生まれの神戸育ち。

これまで田舎や農業等には関わることが少なかった中で、現在は都会にいながらにして、

農業など田舎の現場にも近い存在として様々な取り組みを行なっています。

 

マニュアル化された知識や情報に頼るのではなく、

本来、人間がもつ「感覚」の部分をもっと磨いていくことが現代人に求められているという気づきをきっかけに、

実際に食を生み出す現場に出て、環境を守ったり再生産につながるような循環の仕組みを続けていく取り組みを行なっています。

 

 

たくさんのお話の中で印象的だったのが、「健康」についてのおはなし。

 

どんなに身体に良いからって、健康健康と求めすぎていると、不健康になってきてしまう。

 

「正しいもの」を正しいのか正しくないのか、自分の中で判断できる力を持つことこそが、

なによりも健康につながっていく。

 

そのうえで、「食べること」というのは本当に大切なことで、

楽しく食べることができればそれはなによりも健康なんだという、

ゲストの方のお話が大変印象的でした。

 

 

 

楽しい食のお話を伺っていると、

時間も時間ですし、

それはそれでお腹が減ってくるわけです。

 

ここで「待ってました!」と言わんばかりに登場するのが、

そう、丹波のおやつでございます!

今回は、なんといっても婦木農場スペシャル!!

婦木農場自慢のジャージー牛でつくられた絶品のチーズと、

婦木農場の酒米だけでつくられた特別な日本酒。

 

今回から夜開催なので、

しかも食がテーマなもんで、

お酒好きには嬉しい、絶品のラインナップとなりました。

 

 

 

少しお腹がふくれたところで、グループセッションへと突入。

テーマは「現代の食卓の風景」です。

昔にくらべ、たくさんのものが進化や変化を遂げています。

そんな中、家庭での食文化って今どうなってる?ということで、

参加者の方も一緒にみんなで考えてみました。

 

たくさんの意見が出てくる中で、

世の中が便利になりすぎた故に、食における他人依存のお話に。

 

スーパーにいけば旬や季節は関係なく、たくさんのものが揃っている時代。

そんな中で、自分で選んだりする機会がどんどん減っていきているのではないかということがわかってきました。

食をどう選ぶかが今の人に求められている能力だとしたら、

今の時代は、その機会がすこぶる少ない。

 

 

そういう機会を自ら作り、広げていく必要があるのではないか。

それは、一家庭が頑張ってできるものではなく、

行政や学校、地域が連携してみんなで培っていくべきなのではないかということです。

 

 

丹波地域のような地方は、そういった都会に比べ、

まだ食の豊かさが少し残っています。

 

それは自然にあふれた環境だけが理由なのではなく、

たとえば、秋祭りに近所のお母さんから鯖寿司をわけてもらったり、

作りすぎたからといって大量にお野菜をわけてくれる中で生まれている、

人と人のコミュニケーションこそが、

豊かな食ということに結びついていっているのかもしれません。

 

ゲストの方が語った食の豊かさも、

決して自分だけが豊かであればいいのではなく、

次の時代に続いていくようなことがとても重要なんだとおっしゃっていました。

 

食べることと人のつながりは、非常に重要な結びつきを持っているのかもしれませんね。

そんなことをふと感じた今回の第1回目。

 

 

 

まだまだ奥が深そうな「食べる」のテーマ。

これからも、いろんな視点から、食べるについて考えていきたいと思います。

 

ひとまず、先日は遅くまで熱い議論を繰り広げていただいた参加者のみなさま、ゲストのみなさま、本当に本当にありがとうございました!

 

 

これからも「食べる」について深く深く深掘りしていければと思います。

今後とも乞うご期待でございます!!

 

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神戸編セッション2 食べるをつくる
日時:10月11日(水)19:00~21:00
場所:リベルタ学舎
神戸市中央区江戸町100 高砂ビル601号室
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