「就学」が境目。自由な子育てってなに? 丹波ツアー 開催レポート

夏休み真っ只中に開催した、ソシエテ・リベルテ丹波ツアー。ツアーの企画を担当したソシエテ裏方のツネマツです。

今回のツアーは、ソシエテ・リベルテ初の小旅行です。神戸からバスに乗って1時間30分。ベビーカーもバスに積み込んで、乗り換えなしで丹波へGO!というプランで、子育て中の方にはなんともラクチンな移動となったようです。

 

 

ツアーのテーマは『自由な子育てってなに?丹波の現場を見に行こう!』

午前中は、篠山チルドレンズミュージアムを訪問。午後にインターナショナルデモクラティックスクールまめの木を主宰する西村源さんを訪ねました。

 

篠山チルドレンズミュージアムは、子どもたちに深い知的体験を促すことを目的とした施設。昔懐かしの玩具や、世界の民族衣装、芝生の広場、シャボン玉液がたーーーっぷり入った水槽などなど。素朴な設備ですが、子どもたちが自分で選んで、考えて、集中して遊ぶ姿に、知的なあそびってこういうことなのかなぁと、子育て経験も、まわりにチビッ子もいないながらも、しみじみと思いを巡らしていました。ゲームやアトラクションとちがって玩具・遊具がもてなしくれないんですよね。(笑)

 

廃校を活用した平屋建ての建物。畑やピザ窯もありワークショップが開催されている日もあります。

 

大きなシャボン玉をつくってみる、消防士さんになりきってみる、昔の玩具で遊んでみる。全てが体験。

 

ランチは「教室」で、「給食」をいただくことに。

 

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午後から訪ねた西村源さんは、インターナショナルデモクラティックスクールまめの木を主宰する方です。自宅を開放して、子どもたちが自ら考えて計画して・学び・遊ぶ場をつくっています。この日は、まめの木さんの野外キャンプの場を訪ねて、そこで源さんを囲んで座談会。源さんの話に参加者のみなさんが、抱えていたモヤモヤをポツリ・ポツリと話だしました。

出てきたモヤモヤで共通していたのは、就学を境とした子育て環境の変化。小学校にあがるまでは、「自由に・縛らず・のびのび」の子育てをしてきたのに、学校にあがると、学校の規則に沿わすことで「~しなければならない」ことが増えてしまうことに違和感や、今までとは真逆なことを子どもにさせてしまうことに悩みを抱えているということでした。

 

田舎暮らしの魅力は自然の中でのびのびと子育てができることだけじゃない。「就学で変わらざるを得ない子育て」にモヤモヤを抱得ている人にとって、多様さ・寛容さのある場が都会よりもちょっとだけ多いのかもしれません。これこそ、今回のツアーの気づきでした。

次回のツアーは10月28日(土)です。農と食と自然環境をつなぐ人と場所を訪ねるプランを企画中です。