昨年度も大好評だったマリオさんの野遊びリーダー塾がまた今年も始まりました。
西宮から丹波に移住して今年で16年目というマリオさん
野山で遊ぶ子どもがどんどんいなくなっていることを危惧し、
森の中で遊べる場所を作ろうと大路こどもの森を作り、地域の方と山の整備を行っています。
子どもにいろんなことに興味を持って欲しい、丹波を好きになってほしいとの思いから
子どもたちに森や山での遊び方を伝えられる大人を増やそうと
今年度も講師を引き受けてくださいました。
昨年に引き続きの受講生も、今年からの受講生も入り混じって
また新たな空気感を作り出します。
まずは笹を使って遊びます。
笹舟は子どもの常識。だったのですが、今の若い方は笹舟を作れるのは3分の1くらいだそうです。
おじいちゃんおばあちゃんから教わったのか、近所のガキ大将から教わったのか、昔は自然と伝わっていた伝承遊び。
それが伝わっていないというのは、世代を跨いだつながりが減っている何よりの証拠なのでしょうか。
そして、笹を使った器。
笹のような竹の仲間は縦に繊維がある葉なので、綺麗に裂けます。
それからエノコロ草、通称ネコジャラシ。
手でにぎにぎすると出てきます。
大人になるとバネの原理で出てくることがわかりますが、
子どもは原理なんて知らなくても握れば出てくることは知ってる。
そういう整理されていない知識が積み重なってカオス状態があることによって、いろんなことを学んだ時にそれが整理されていく。
野山で遊んだことある子とない子では、学校の成績ではわからなくても、実はいろんな体験の積み重ねに差が出ているんですね。
どんどんいきます。
イタドリの笛。長さを変えれば音階が変わる。
昔の子供ははこれをかじって水分補給をしていたそう。
椿の葉っぱで草笛
なかなか難しい。
椿の葉は巻いても折れない固さなので、笛ができる。山茶花だと折れてしまう。
サカキの葉でもできる。丹波の山にはサカキだらけ。
アカソとヤブマオでお化けのワッペン
田んぼの脇とか山際によく生えてます。
バナナのように向けるコウゾの枝。
繊維が多く和紙の原料となるコウゾは、丹波の野山に行けばどこでも生えてるそうです。
切っても切っても出てくるので再生産が可能だとか。
丹波の山には株元で分かれている木が多い。
これは、昔から薪や炭などに使うために人が切ってる証拠で、実生(実から生えた)の木は根元から別れることはないのだそう。
昔から人に利用されてきた里山が丹波には多いということですね。
自然を知ると丹波が知れる!
松を使って弓、感動の動く鳥(知りたい方は周りの受講生へお聞きください^^)。
こういうことを通じて集中力が磨かれます。
専門は幼児教育や子どもの身体機能について学んできたマリオさん
体育のことを学ぶうちに、野山に放つことが1番早いと思うようになったそうです。
体力的な面だけでなく、知識や心の発達にも大きな影響のありそうな野外活動。
野遊びリーダーとなる大人が1人でも増えますように