ソシエテ・リベルテ、ビジョナリーの小橋昭彦です。
いよいよスタートする『ソシエテ・リベルテ』。初回を前に、神戸のラッセホールにてプレセミナー「ワークシフト×ライフシフト 女性の新しい生き方」を開催しました。
当日は丹波地域から、豪華なゲストに揃って神戸に参上いただきました。どんな人たちかっていうと。
- 中川ミミ
- エチオピア生まれ丹波育ち。国際協力NGO勤務を経て、現在は丹波市地域おこし協力隊として移住促進事業に関わる。NPO法人gift副理事長。丹波と世界をつなぐような仕事をするのが夢。一児の母。
- 谷水ゆかり
- NPO法人Tプラス・ファミリーサポート理事長。母親の活躍を支援するほか、家業である加工板事業を継承し、代表取締役に。DBJ女性新ビジネスプランコンペティションのファイナリスト。
- 竹内紀美子
- アンティークショップ運営。毎月第2土曜に開催される人気イベント「たんばハピネスマーケット」の仕掛人でもある。
- 園田あゆみ
- ヨガインストラクター。楽しむ場は自分たちで作っちゃえと「SOLE」っていうイベント企画グループを設立し活動。神戸出身。
- 荒木(池田)礼子
- 美魔女コンテストのファイナリストにして、農業女子。篠山市在住。
- 恒松智子
- 株式会社ご近所取締役。PRプランナー。晩酌女子プロジェクトなど多方面で活躍。
という方々。ん? なんだか「〇〇」にして「○○」な人率、高くない?
そう、きっとね、丹波地域にはそういう多面的に活動されている人が多いのです。最近話題になった書籍『ライフシフト』で、これからの時代は「ポートフォリオワーカー」が増えるってあったけど、未来はすでにここ(丹波地域)にある、みたいな。
そして、その話の内容が、また魅力的。
これから始まるソシエテ・リベルテのコンセプトそのままやん! って思うような言葉がどんどん出てきて、ビジョナリーのぼくとしては、胸がどきどき。これはぜひ、多くの方に触れてほしい。
生きるって、自分の思うとおりにいかないもの
ぼくは今だに、「ああそうじゃないんだけど」と思いつつあきらめていることが多々あるのですが、あなたはいかがでしょうか。
よく「自分のしたいことを見つけろ」と言われたりしますが、それってどうなんでしょうね。誰だって、自分の思うとおりに生きられるわけじゃないと思うんです。
仕事のことだって家庭のことだって、周囲にはいろんな事情があって、それに合わさざるを得ないことがたくさんある。
ぶっちゃけ、田舎暮らししている人だって、選んで田舎に来た人ばかりじゃない。輝いているように見える今回のゲストでもそうなんです。
問題は、そんな「思うとおりにいかない日常」を前に、自分自身がどう立ち向かっていくか。
意思に反して帰ることになった、子どものためにがまんしようと思った。でもそれは導かれたもの、自分の意思だと気づいたんです。自分にしかできないこと、篠山市での農業がある、今ではそう思っている。(荒木)
ぼくは、この言葉にじん、ときました。
なんだか違うなと感じた時、それに反発したり無理に合わせようとしたりって方向もある。でも、自分の暮らしを違った軸で眺めてみる。違ったものさしで自分の人生をはかってみるっていうこともできる。
それができる、しなやかさ。
仲間が集まってくる
違うものさしで、思う通りいかない日常を、別の視点から見てみる。
それから、小さな声をあげてみる。するとね、この丹波地域、不思議と仲間が集まってくる、あなたを支えてくれる人が現れる。
家の事業を引き継ごうとしていたとき、まちの商店街の若手たちと「丹波ハピネスマーケット」を立ち上げた。おしゃれな雑貨店がほしいと言われ、市内になかったので、自分で雑貨を集めて出店した。それを1年続けているうちにお母さん方がお客さんとしてついてくれた。娘が高校生になって自分の時間もでき、空き店舗に開店することにした。(竹内)
なんていうふうに。
無理する必要はない。流れの中でしなやかに判断し、動いていく。店を持つ、起業するっていうのも、小さな声の延長にある。
肩ひじ張らず、そんな人生もいいと思いませんか?
小さなことをたいせつに
丹波地域からきた彼女たちが大切にしていることって何だろう。
朝起きた時から豊か。鳥の声、薄いカーテン越しの陽光。そのような中で「自分で選ぶ」ことを重視している。(園田)
徐々に昔の子どもの頃のような暮らしに戻っている自分がいる。お金稼いで自立してと思っていたけれど、しっかり食べられて子どもと暮らせればそれで充分自立。(荒木)
生産を取り入れる、自分で作らなくてもなるべく地元の農家からいただく。ジャムなどの加工品を買うのではなく自分で作る、それも生産、そんな暮らしをしたい。(竹内)
バランスをとること。丹波では、仕事以外での仲間との(コミュニティ)活動が多い。仕事4で自分の活動6くらいのバランスが理想。(恒松)
地域コミュニティと近い、農家さんや自然と近いからこその基準のような気がします。
便利な都会の方がいい?
とはいえ、不便は不便なんですよね、田舎って。都会の方が選択肢が多いから、楽しそうですよね。会場からはそんな質問も出て。
逆にそれ故に目の前の農業に向き合わざるを得なくなった。それが生きる力になったので、選択肢が多いことがいいとも限らない。(荒木)
選択肢が無いなら作ったらいいと思う。夜に出かけるおしゃれな店とか。(園田)
なんだかね、こんなやりとりを聞いていると、不便こそ利益ではないかと気づいて。
実は今回の一連のセミナーの最終回のテーマを決めきれていなかったのですが、今回のみなさんのやりとりを聞いていて、「不便な田舎の自由な暮らし」でいこう、と決めました。
不便だから、自由なんだ。
そんなわけで。これから始まる「ソシエテ・リベルテ」、ぜひみなさんとこんな話の延長を語り合いたいと思っています。ご参加いただけたら嬉しいな!