地域づくり大学、最後のオープンキャンパスは
「丹波の伝統行事食」
調理実習室での講座です。
講師は春日町東中で黒さや大納言小豆を在来種から育てているあずき工房の柳田明子さん
明子さんとご一緒に活動されているおっこさんこと木下加代子さんとピーチさんこと山崎和加子さんがお手伝いに来てくれています。
12月という季節もあって、今回はお正月に食べるお節料理を調理します。
明子さんがまたそのお母さんおばあさん世代から習ってきたお正月について手作り絵本を使いながらお話しいただきます。
三ヶ日はお母さんが休めるように、重箱でお節料理を出し、残ったものはまた重ねてしまう。
お節の品も、丹波は海がないので、海老や魚よりも山で採れたもの、煮物が多かったこと。
今では遠くの有名な神社にみんなお参りに行くけど、昔は自分の山の氏神様にお参りをしていたことなど。
年間の行事食についても説明してもらってから、お節料理とお赤飯をつくります。
若い人にもお赤飯を炊いてもらいたい。という明子さんから簡単にお赤飯を炊く方法。
ポットの中に沸かしたお湯を入れて小豆を一晩入れておくだけ。それをもち米と一緒に炊くだけでお赤飯が炊けるそう。
お節料理の説明は、重ね煮料理教室も行っているおっこさんから
簡単に調理できる、なますとごまめはみんなで作ります。
完成したら、みんなでいただきます!
最後に、宝来山についてご説明いただき、楽しい講座は終了しました。
「ぜひ誕生日にはケーキだけでなく、お赤飯を炊く習慣を」
昔から伝えられて来た風習は、いつしか私たちの周りから消えつつあり
海外の文化を取り入れるのもいいけれど、その地に伝えられてきたもの、残ってきたものが消えてゆくのは悲しいものです。
伝えられてきたもの、残ってきたものには、それぞれにちゃんと意味がある。
私たちの代で根絶やしてしまわぬよう、ぜひ地域のお母さんたちの声に耳を傾けるようにしたいものです。