地域づくり大学「女性の生き方デザイン学」コース3回目
今回の講師はホームワーカーズコミュニティ株式会社代表の田窪さんです。
ホームワーカーズコミュニティ株式会社は総務省のふるさとテレワーク事業を受けており、
丹波市と共同でテレワーク推進事業を行なっています。
テレワークとはインターネットを活用し、時間や場所にとらわれない働き方のこと。
ネット環境が整った今、都市部で通勤しないと仕事ができない時代ではなくなってきており、地方での働き方や暮らし方を見直す機会が多くなりました。
昨年度テレワーク月間の11月には、都市部からとってもユニークな3人のお試しテレワーク移住者を丹波市に送り込み
それぞれ濃厚な2週間を体験したようです。
田窪さんご自身も社長業の傍ら6歳のお子さんを育てるワーキングママさん。
丹波でパソコンを活用し、ママさんたちの仕事につなげるママパソにもご共感いただき
株式会社ご近所を通じて東京から仕事を丹波のママさんたちに斡旋してくれています。
田窪さんの講義では、
日本の社会背景を元に女性の労働力についてお話いただきました。
戦前の農業中心の社会では、はたらくということは生活と隣り合わせのことで、女性もみんな働いていました。
戦後、工業中心の社会になり、通勤時間などの時間的拘束が生まれたり、生活と労働が切り離されるようになりました。
その結果、家庭に入る女性が増え、女性の労働力が減少してきました。
今はまた自由な働き方ができる時代に推移しています。
働く側にとっても、居住地に縛られず、出産や子育て、介護などのライフステージに応じて働けるというメリットの多いテレワーク。
この働き方が社会に広がることで助かる女性は多いのではないでしょうか。
質問や感想の共有の時間には、
セキュリティはどうするのかということや、テレワークに向いている人や保育園のこと
国がどのようにテレワークを推進しようとしているのかなど
丹波にいるとなかなか知れない社会の情勢を聞くことができました。
田窪さんがいろいろな地方の自治体から声がかかる中、丹波市とテレワーク事業を行うことに決めたのは
丹波では人の活力や何かまだ混沌としてる秘めた力を感じてくれたそうです。
テレワークが当たり前の時代になるのも近いような気がしますが
丹波でも一歩一歩進んでいます。