空き家まちづくり学コース「先進事例に学ぶ!空き家の活かしかた」開催レポート

TAMBA地域づくり大学、実践コース
「空き家まちづくり学」が始まりました!

講師は佐治倶楽部/SAJIHAUSEの出町慎さん
出町さんは関西大学の建築学科で青垣の佐治に出入りするようになり、入れ替わっていく学生主導ではなく
地域が主導で地域の空き家活用に取り組む必要性を感じて佐治に根付き、10年近く経ちます。

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まずは出町さんから、この講座の主旨説明。
空き家活用は目的ではなく、地域にとって何かをするための手段であること。
空き家は、地域にとってしたいことをするための資源であること。

今回の「空き家まちづくり学」では、建築関係の技術的な話ではなく、地域で空き家を活用するということを学んでいきます。
4回の講座はそれぞれ、前半は基礎講座として座学を中心に、後半は実践講座としてグループワークをしていきます。

それでは第1回目の基礎講座です。
丹波市の空き家の現状を住まいづくり課の荻野さんから
丹波市でも空き家等の適正管理と利活用の促進に関する条例がつくられています。
住まいるバンクや移住相談窓口など、行政の立場として取組んでいる内容をお話いただきました。

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それから空き家活用の先進事例として
尾道空き家再生プロジェクトのご紹介
とある一人の主婦の方が、大好きなこの地域の景観を守りたいと空き家を購入したところから始まったプロジェクトだそうです。

NPO法人尾道空き家再生プロジェクトについてはこちらから

住まいるバンクで空き家と住む人とのマッチングを行っている地域おこし協力隊の中川ミミさんは
空き家の所有者や空き家を抱える地域の人にとっては課題でしかなかったものが、外から来た人にとっては「こんな素敵な家」となる。
そういった地域にとっての価値を再発見してもらいたい、外の人と中の人とのつながりの窓口だと思って業務を行っていると話します。

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最後は佐治倶楽部について
大学の講座の一環として佐治に出入りしていた出町さんは、自分たちの愛着のある風景は専門家に頼むのではなく、自分たちで残していく方がいいと
地域の人たちが中心となった佐治倶楽部を設立しました。
佐治倶楽部の会員は現在5〜60名、みんな空き家を使ってやりたいことを自由に行っています。
地域の高校生から年配の方まで幅広い層がいて、生花や体操教室、勉強の場だったり、調理グループなど様々。
お酒の好きな出町さんはBarを月に1回行っているそうです。

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後半は3つのグループに分かれてアイデア貯金。
お金や人手のことは考えず、自由にアイデアを言い合います。
私たちのグループでは、高校生がスタバや映画館、大人がいないところがあれば、大阪まで行かずに青垣に来ると言ってました(笑)。

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そしてグループ発表
食べる、めでる、儲ける、飲む、泊まる、育む
など様々な分類でたくさんのアイデアが貯金されます。

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青垣にはドラッグストアがない、本屋がない
ないものは自分たちでつくればいい

これからますます増えてゆく空き家も
いろいろなことができる資源だと考えると、ワクワクしますね。

空き家まちづくり学、次回の講座は10月20日(木)19:00〜21:00
空き家を地域の資源へ!活用戦略を考える

毎回出てくるアイデアは大切な宝物です。
申し込みされている方は、ぜひ休まずご参加ください!