先進事例で学ぶ地域づくりコース2「グリーンツーリズムはこう攻めろ」開催レポート

TAMBA地域づくり大学「先進事例で学ぶ地域づくり」コース
第2回目の講師は、福知山公立大学の中尾誠二先生です。

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中尾先生は20年以上、体験型、交流型のツーリズムを提唱してきた第一人者、
時代の流れに合わせて様々な観光や地域の政策が行われるのを見てきて、やっと民泊の時代が来たなと感じているそうです。

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民泊というとどこかグレーの印象がありますが、中尾先生の提唱している民泊はホワイト民泊。
儲けを目的とした都市圏の民泊とは違い、多自然圏の民泊は交流を楽しむことを第一に考えます。

そもそも多自然圏の民泊は儲からない。
だから、客の奪い合いのような熾烈な争いになるほど多くの人がやりたがる訳ではない。
民泊で食べていこうとか儲けようとか思って始めると大抵続かない。
民泊をするのに向いてるのは、公務員や教職員などを定年退職して経済的にもある程度の余裕があるような人が多いそうです。
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中尾先生は教育民泊という言葉を広げています。
京都市内への修学旅行生は年間100万人。日本中の修学旅行生のうち3分の1が京都市内で宿泊している現状です。
昔と違い、今はいつでもどこにでも行ける時代。田舎で泊まって交流するという体験は大人になってからはなかなかできないし、子供の頃そういう体験をしている都会の子は将来田舎で暮らしたくなる率が高くなるそうです。
とはいえ、1度に300人近くを受け入れられる施設を持っている地域はなかなかない。
そこで近隣地域同士での連携、広域アメーバ型、クラウド型の仕組みを作っていくのが良いのではとお話しいただきました。

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アメーバ型にいろんな地域が連携すれば修学旅行生を受け入れられる

1時間の講演後は、テーブルでの感想の共有。
私のテーブルでは、丹波や篠山では泊まるところがない
いつも福知山や三田で宿泊してしまう
泊まれるところの窓口があれば助かる
というような話が出ました。
まさに丹波や篠山、福知山でアメーバ型の連携ができたらもっと足を運んでもらえそうです。

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みんなから感想や聞きたいことなどをポストイットに書いてもらい、それを元に中尾先生とのディスカッション。
楽しむコツは?との問いに、受けすぎないこと。生業としてではなく楽しめる程度にするのが良い。
始め方は?
誰かがお願いしますって言ってまわって、やってもらって、やってみたら楽しかったという形が多いとのこと。
許認可を取るのは保健所よりも奥さんのほうが大変(笑)
空き家や公民館を勝手に使ってもらう形だと、自分たちのグループでの交流しかなくて地元民との交流が生まれないのだそうです。
教育民泊は旅行会社への卸値で1泊3食付で一人1万円程度だそうです。一般的な普通の民宿や旅館よりも高いけど、夕飯を一緒に食べて、朝から一緒に作業をしたり案内したりしてお昼を食べて解散という時間代が含まれます。
そういうメニューが明確になってるとやる方もやりやすいですね。

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一般的な観光スポットを見に来る旅は、一度来たら満足してしまうけど、
人に会いに来る交流は、何度でも来たくなるものだと中尾先生は話します。

人との付き合いが希薄になっている都会では、交流型ツーリズムが喜ばれているように感じるし、
これから丹波、篠山、福知山あたりで連携して民泊が盛んになっていったらいいですね。

次回の先進事例に学ぶ地域づくりコース3回目は
地域SNSの専門家、和崎宏さんの「地域情報化のニューウェーブ」
11月9日(水)19:00〜21:00 柏原住民センターです。

また、誰でも参加可能なオープンキャンパスが10月7日(金)19:00〜21:00 柏原住民センターで開催されます。
海士町、豊田庄吾さんの「学校と地域、学びをつなぐ」
ぜひみなさま奮ってご参加ください^^/