「たんばのまなVIVA!」開催レポート

ローカルキャリアカフェさんの企画で
「持続可能な社会の構築」というテーマのゼミをしている神奈川大学の学生さんに向けたイベントが
大阪ハローライフで開催されました。

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丹波地域からは篠山市で内装業を営み、高校生が自分自身の手で自分の人生を選んで生きていけるよう活動している「夢ジョッキー」を立ち上げた細見勇人さんをゲストに迎え、
ローカルキャリアカフェ代表の川人さんとともに学生に向けて話をしてもらいます。

このゼミに集まっている学生は広島や山形、岩手、群馬、長野など地方出身者も多く、地方で働くということに関心の高い子が多いようです。
先生がゼミ生たちに、楽しそうに働くいろいろな大人に会わせたい と 大阪での夏合宿を企画しました。

細見さんは家業の内装業を経営する傍ら、篠山市商工会青年部や地元の消防団、町内会やPTAなど、地域活動を盛んにこなしています。
地方で生きるということは面倒な部分も多いけど、人づきあいや地域活動などの大切なことを抑えていれば、地域に与えられる影響は大きいと話します。
また、夢ジョッキーで普段高校生に伝えていることもご紹介いただきました。
お金は人に必要とされた分だけ手に入るということ
みんなが口にするような夢はプロセスを踏んでいけば必ず実現するということ
夢というのはゴールではなく実現させてその後どう生きていくのかということ
自分が何を一番大切にするのかということ
など
先生や親から言われた通り行うことを正としてきた学生に対して社会に出る前に
自分の選択が人生をつくっていることを伝える内容は、大学生にも十分響いていたようでした。

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川人さんは
世界を旅して活動してきた経験と、キャリアコンサルタントとしての経験を活かし、
「暮らす、働く、旅をする」をテーマに他拠点での生活を楽しく過ごしていること。
ローカルキャリアカフェとして、いろいろな地方と都市部の若者をつなぐ活動をしていることやその事例をご紹介いただきました。
チェゲバラに影響を受け、自分のミッションを考えるようになったこと
世界を回ってきたこと
コロンビアで殺されかけたときに、自分の国のために活動することが自分のミッションだと気付いたことなど
ドラマチックな出来事を淡々と話す姿が、人としての大きさを物語っていました。

休憩を挟んで、今度は学生たちが考える時間です。

自分たちが10年後どのように働いていたいか、世の中がどう変化していくのか意見を交わしながら考えてもらいます。
みんな働くことに対してネガティブな印象を持っているようで、それがなぜなのか突き詰めていくと
拘束時間が嫌だったり、上司など職場の人間関係などの不安要素が見えてきます。
キャリアコンサルタントとしても活躍している川人さんは、新入社員がすぐやめてしまう理由のひとつに、自分がどうしても嫌なことを明確化できていないからだと言います。
不安要素を消去法で取り除いていくと、学生たちもだんだん自分の望む働き方が見えてきたようです。

最後に一人ひとり、10年後どこでどんな働き方をしていたいか、そのために今何をするかを宣言してもらいました。
東北を代表する人物になりたいので、活動的な人にコンタクトを取る
地元の信用金庫で営業をしながら地域に必要とされる人となるために、いろいろな人と会う
など、みんなキラキラした目で自分の想いを語ってくれました。

細見さんも川人さんも、学生の発表に、「いいねぇ」「できるよ」と毎回声をかけているのが印象的でした。

社会に対して漠然とした不安を持っていた学生に、働くことや必要とされて生きていくことの楽しさを伝えられた1日になったのではないかと思います。