山名酒造は享保元年に創業された300年続く丹波の酒造所です。
山名酒造11代目当主、山名酒造株式会社の山名純吾社長に、東京早稲田のGARAGE WASEDAにてお話いただきました。
もうひとりのゲストはTheWave湯川塾の湯川さん
インターネットが一般家庭に普及し出したITバブルの最中、シリコンバレーなどアメリカで20年近く活躍してきたテクノロジージャーナリストの第一人者です。
TheWave湯川塾(元TechWave塾)は湯川さんを中心とした時代の先を読む少人数制のコミュニティ勉強会。
4年前にTW丹波塾を丹波で開催し、丹波の様々なコミュニティが生まれるきっかけとなりました。
山名さんもTW丹波塾に参加されていた一員です。
TW湯川塾は自分らしく楽しく生きている人たちの集合体で、地方で活躍されている方も数多く、
会場にはそんなメンバーや丹波のお酒に興味を持ってくれたかたなどたくさんのかたが来てくれました。
まずは山名さんから、
ご自身のこと、山名酒造のこと
湯川さんや会場からの問いかけにも答えてもらいながらお話いただきました。
子供の頃、短パンにハイソックス、ピアノを習っているお坊っちゃまのような子供だったので、よくからかわれたこと。
それでも大阪の学校に行ったら1番やんちゃな子供になってビックリしたこと。
故郷に昔の田舎の理想を抱いて帰ってきたら、現代化が進んでいてがっかりしたこと。
そんな中で山名酒造の酒造りが、昔のまま機械化せずに蔵人たちが仕込みを行っていたこと。
お酒の味は杜氏の腕により異なります。同じ杜氏でも年によっても味が変わる。
それはよいのかという質問に、山名さんは
蔵にはその蔵のお米と水と菌と引き継がれる酒造りの手法があるので、ベースの部分は変わらない
と言います。
この日は、今年、山名酒造と一緒に酒米づくりを行った晩酌女子の2人も会場に来てくれました。
どういう想いで晩酌女子という企画ができたのか、話してもらい、
その後は晩酌女子と山名さんからお酒の説明も聞きながら試飲をしてもらいました。
世の中のパイオニアを取材して、時代の先を読む湯川さん。
湯川さんの話を聞いていると、技術革新によって、人が生きるための労働をしなくてよい時代になったとき
効率性重視の生き方は自分を見失う可能性があるように感じます。
地方に比べて、都会は効率的に動いている部分が多い。
これから時代が変わっていくなかで、都会だけだと生きづらくなるし、地方だけだとまだ物足りなくなる部分も多いだろうから
都市部と地方を行き来する、環流な生き方いかがでしょう。