野遊びリーダー塾3「野遊びメソッド」開催レポート

マリオさんの野遊びリーダー塾3回目

今回もたくさんの葉っぱを持ってきてくださいました!
20160816_191050

まずはエノコログサ(ねこじゃらし)
IMG_9327
にぎにぎすると茎がついた方から出てくることは当たり前。
(最近はこの当たり前を知らない子供も増えている)
葉っぱは親指に挟んで草笛をします。
鳴らしている様は拝んでいるようだから別名「拝み笛」
鳴ったら大切な「できた!」のちょっとした感動体験

お次はこぶしの実
赤い果皮を少し剥くと、糸を引きます。
20160816_192037
こうやって鳥を誘惑して食べてもらい、遠くに運んでもらうという植物の知恵。

続いて、もみじの花は分解して放り投げるとプロペラのようにくるくる回転して飛んでいきます。
20160816_192350
これも自分の木のすぐ下に落ちてしまうと日陰になってしまうから、なるべく遠くに飛んでいくための知恵。
植物はかしこい!

それから、葛の葉っぱは親指と人差し指で輪っかを作ってそこに載せて窪ませ、もう片方の手で上から叩くとパンっと音がなります。
音がなるものは大人でも嬉しそうに「できた!」の感動が見られます。
葛は芽先は(こっちは簡単)天ぷらにして、根っこは(手間がかかるけど)砕いて茶色いでんぷんを水に流していくと真っ白な葛粉ができるそうです。
20160816_193512
それから年数が経って木質化したツルは、カゴを編んだりと全て活用できる優れものですね。
牛が好きなのでアメリカに輸出したところ、今では高速道路を覆いつくして悪者になってしまったそう。
環境が違うところに持っていくと、たいてい自分のレベルの外敵がいないからテリトリーを広げてしまうらしいです。
だけど、一定まで行くと淘汰されていくのが自然界なのだそうです。

イチョウの葉っぱではピカチュウもどきが作れます。ポケモンGoしなくてもゲットできますね。
IMG_9396
イチョウは広葉樹だけど、葉脈がなくて針葉樹に近いから、簡単に裂ける。
これは古代からある木の特徴で、イチョウは花粉がなくて、精子で受精するのだそう。(ビックリ)
オスの木とメスの木があり、メスの木には銀杏がなります。精子は雨の日にメスの木に向かうらしい。

ほうの葉っぱではお面を作ります。
20160816_194653
芽の中にはなんと次の年に出てくる葉っぱが胎児のように全部眠っていたり、

たらようの葉っぱは葉書の葉っぱ。
20160816_195842
枝の鉛筆で手紙を書きます。
郵便局の前にはたらようが植えられていることがあるらしいので要チェックですね(宝塚の郵便局にはあるらしい)

そして最後に松
まずは弓矢を作って飛ばします。
IMG_9437
なかなか飛ばすのは難しい。
それから器用に鳥の串さしを作ったら、これは部品1と置いて
IMG_9454
羽を部品2、部品3と作り、組み合わせると、なんと動く鳥が

松の葉っぱだけでこんなものが作れちゃうなんて感動ですね

この盛りだくさんの内容は、全て身の回りに生えてる草や葉っぱでできちゃうものです。
身の回りの草で子供たちは遊んでたってことですね。
昔から子供たちの間で伝承されてきたこのような遊びが、近年ではほとんどの子供が知らないことにマリオさんは危機感を覚えているようです。
おもちゃなんて買わなくても、外に出ればこんなに遊べるということを、ぜひ子供たちに伝えてあげてほしいです。

最後は枝を使って、お土産作り。
枝を鉛筆削で削って、色を塗るだけで色鉛筆のオブジェが!
枝の分かれ目を利用すれば、顔のオブジェが!
数本の枝とゴムだけで、素敵なイーゼルが!
既製品よりも味があって素敵です。

今回も受講生のみなさま嬉しそうにたくさんの「できた!」を持ち帰ってもらったようです^^
20160816_200745
「自分が楽しくなければ子供だって楽しくない。」

野遊びリーダー塾は次回で最終回。
次回は子供との対話の仕方、話し方について
また来週もお楽しみに^^/

【野遊びリーダー塾の開催レポート】
野遊びリーダー塾4「子どもの心をつかむコミュニケーション術」開催レポート
野遊びリーダー塾3「野遊びメソッド」開催レポート
野遊びリーダー塾2「子どもの発達と野外体験」開催レポート
野遊びリーダー塾1「丹波の四季と里山」開催レポート