【レポート】12/2~3丹波篠山ライフシフトツアー

12/2から12/3まで、地方とのかかわりに関心の高い方々が

東京から丹波篠山地域に来て楽しんでいただく、ライフシフトツアー

「ローカルへの接点〜移住者たちの挑戦」を開催いたしました。

JR篠山口駅にて、ツアーにいらっしゃる皆様を、スタッフがお出迎え。

ちょっと作ってみました。

駅でこちらを見つけて和んでくださった、参加者の方たち。

先ずは皆様お揃いで、篠山市城下町近くの飲食店「よかちょろ」へ。

地元食材を使ったランチを食べながら、店主角田大和さんの移住秘話を聞きました。

大学時代の先輩が経営する丹波市のレストランで修業を積んだのち、

篠山市にて独立・お店をオープンさせた角田さん。

都会でのお勤め経験、そしてちょっと珍しい? ホームレス経験を経て、

今では偶然の出会いを活かしてワインやパン屋さんと合同イベントを開くなど、

ガツガツせず自分の人生を切り拓く姿が印象的でした。

このよかちょろ周辺の風景は、

日本遺産篠山市を代表する風景、古民家の風情をそのままに、

リノベーションしてオープンされたストーリー性のあるお店が並びます。

ちょっと寄り道。昔ながらの土壁を塗るワークショップにもお邪魔し、

篠山市のノマドスペース・制作会社の「いなかの窓」さんも見学。

夕方からは、「篠山イノベーターズスクール」にて

神戸大学農学部准教授の中塚雅也さんと、GLOCOMの庄司昌彦さんの対談

「都市の心の動かし方」。

地方に関わる人、移住してきた人の傾向として「複属化」という傾向が見られているそうです。

例えば卒業して就職した会社一つに就職するというあり方ではなく、

このように様々な所属で様々な顔を持ちながら、

ゆるく人と人がつながっていくあり方です。

「移住」というガッツリとした関わりではなく、

「関係人口」(『地域に関わってくれる人口』のこと。

自分でお気に入りの地域に週末ごとに通ったり、

何らかの形でその地域を応援してくれるような人たち」)をどう増やし、

人の奪い合いにならず、好きな地域、関わりたい地域に複数所属する

大きな意味での「複属」が多くの人にしてもらえるのかということが、

これからの課題になってくるようです。

地域と都市とのかかわりしろについてお勉強した後は、

農家民宿婦木農場さんにて語らいの場&お酒紹介の場を楽しみました。

二日目の朝は、黒井城にて雲海スポットへの登頂ののち、宿場町「佐治」へ。

綺麗な建物や、風情の残る建物。この地域にはたくさんの空き家があります。

空家を利用して地域を元気にする、人を集める取り組みをしている

佐治倶楽部の出町慎さん。

空家を家として傷ませず、大切にしながら、マーケットを開催したり

コワーキングスペースを開放したり……、

出町さんのトークに、みなさん座るのも忘れて聴き入ります。

ランチは、春日町の農家レストラン、三心五観にて。

こちらもまた移住してきた店主さんの経営しているレストランで、

都市部でラーメン店を経営していた店主藤本さんの移住の経緯、

今の田舎での生計の立て方などかなりディープに語っていただきました。

食後の運動は……、

近くの森でツリーハウスに登ったり、

ターザンロープであーああーーってしたり、童心に帰って楽しみます!!

これまた近所の制作&PR会社「株式会社ご近所」のコワーキングスペース等を見学して、

その後、丹波大納言小豆ぜんざいフェア開催中の丹波市にあるお蕎麦屋さんそばんちにて、

おぜんざいをつつきながら、この2日間の感想を〆にシェアしあいました。

「個性が建っている人の魅力に触れられた2日間だった」

「古民家コワーキングスペースでの支援など、参考になる案件が多かった」

「定住と重たく考えず、身軽なトライアル的移住があるという発見があった」

「きっかけができたので、次は家族を連れてきたいと思った」

などなど、この2日間、一人一人がどう地域と関わっていくか、

深く考えて頂けたことが分かる感想をたくさん頂けました。

 

地方ならではの、ガツガツ頑張りすぎない、でも人とゆるく、確実につながれる人間関係と、

人間関係から生まれる生業、生活の作り方……、

それらに魅力を感じて「関わりたい」と思える都市部の人たちと、

パートナーのようなつながりを作って行けたら。

ソシエテリベルテでは、これからも丹波地域を多くの人に伝えられて、

その魅力を知って下さる都市の方との関係を楽しく築けるよう、

取り組んでいけたら、そう改めて感じております。