プロジェクトマネージメント講座1回目『「やってみよう会議」という手法で「やってみたい」を出し合おう』開催レポート

TAMBA地域づくり大学「プロジェクトマネージメント講座」

学んで終わりではなく、実際の活動につなげるための今年度はじめての取り組みです。
全6回かけてアイデアの出し方からプロジェクト実現に向けて学びます。

第1回目のコーディネーターは京都府八幡市の男山地域で「だんだんテラス」や「やってみよう会議」を行っている辻村修太郎さん
辻村さんは出町さんの大学の研究室の後輩だそうです。

その研究室では座学で学ぶだけでなく社会に出て実践的に次の社会につながる活動を展開していくということから男山地域の団地で活動が始まりました。

男山地域の団地は関西でも3本の指に入るほどの大きな団地で、
5階建の階段式の住棟がずらっと100等以上も並んでいるそうです。

できた当初は大阪京都へのベッドタウンとして夢の公団住宅だったこの団地も
45年近く経ち時代の移り変わりとともに人も入れ替わったりずっとすみ続けてる人もいたり
価値観や家族構成、生活スタイルなどが様々な実に多様な人が暮らすようになりました。

そんな中でいろんな方と話をするうちに辻村さんは、子育て中のお母さんも高齢者の方もみんな気軽に集まれる場を求めていると感じたそうです。

集会所や公民館のように目的の時間だけ活用するような、壁に囲まれた中で何が行われてるのか見えない場所ではなく
1人でもふらっと気軽に来れる場所を作ろうということで
団地の中にある商店街の空き店舗を利用してだんだんテラスというコミュニティスペースができました。

中の様子がまちから見えて、まちの様子が中から見える
高齢の方が靴を脱がなくても気軽に入れる通り土間
そして、365日オープンする
そんなところから子供も大人も気軽に寄れるだんだんテラスが始まりました。

買い物する人が集まれるような場所にという商店街からの要望もあり、
地元の農家さんにご協力いただき、火木日曜には朝市も開催しました。
朝市に野菜を買いに来た人がハガキに野菜とかの絵を描いてるということで、ハガキ絵教室が始まりました。
それを見たおじさんが能面教室をやり出しました。
毎朝ラジオ体操を流して今では15人〜20人が集い、隣の駅からも来たりベランダで行なったり買い物行く途中に寄ったりしているそうです。
他にもまだまだやってみないとわからなかったたくさんの偶然が生まれただんだんテラスですが
運営する中でこんなことやりたいという声がたくさん出てきたそうです。
そういう想いを持った人を集めて実際にそれを実現していこうと「やってみよう会議」が始まりました。

毎月1回会議を行って今年で3年目。自分たちでルールを決めて、ワークをしていく。八幡市という広い地域で見たり、団地のマクロな視点で考えたり
行政やUR都市機構の職員や学生、地域の人が一緒になり20代〜80代の人たちが各チームに分かれて活動を展開しています。
やってみよう会議という名称は行政の担当職員が考えてくれて、名付け親だけあって誰よりも頑張ってくれたそう。
学生を卒業したての立場から、思うままに意見を言ったり、それぞれ自分の立場だからこそできる役割があるのでは。

子供たちを対象に地域の資源を生かしたイベントをしている夢プロジェクトチームや、手作りが好きな人たちが手作り市を開催するチーム
子供や大人がご飯を一緒に食べる子供食堂チームなど、様々な取り組みが実際に行われました。
やってみただけで終わらせず、やってみてどうだったかを話し合ったり、やってみよう祭りという形で報告会を開催したり
地域へ還元して行く取り組み、継続するために各人の想いを確認する取り組みもされています。

自分がやりたいことが違う形で展開していくという経験が多々あったそうで、なかなか実現しないことも諦めないで続けていけば
なにかしらは前に進んでいくのだと思います。
やりたいことを広げていくためには仲間をつくることも大切。ただそれぞれがどのような想いを持っているのか、ベクトルがどの方向を向いているかを意識し、自分のやりたいこととみんなのやりたいことを重ねて行くことが継続のコツかもしれません。

質疑応答では、プロジェクトをして行くための資金のことや、地域の人と移住者などの関係性など、
継続していくための話が出ました。

お金がなければ工夫が生まれる。補助金などは立ち上げ時には活用しても継続の為には使わない。
お金があるからやるのではなく、やりたいことがあるからやってみながら、ここにはお金が出るから使おうというプロセスが大切なんですね。
また、やってみよう会議では半分くらいが行政やURの職員、学生などで、残りの半分が地域の人で、そこで化学反応が生まれているそう。
賃貸は人の入れ替わりが激しい分、昔住んでたとか知り合いが住んでたというような外からの関わりがたくさんあるようです。

最後にプロジェクトマネージメント講座の受講生から
どのような想いで講座に参加したのか、やりたいことなど発表いただきました。

1人で楽しめる居場所づくりや仲間探し、自然栽培に空き家の活用
これから6回かけて実際に1歩と言わず、2歩3歩でも進めるような講座にしていけたらと思います。